永平寺（永平寺町）

約760年前に道元禅師によって開創された出家参禅の道場で、大佛寺山に拠って七堂伽藍を中心とした大小70余棟の殿堂楼閣が立ち並んでいる。境内は樹齢700年といわれる老杉に囲まれ、静寂なたたずまいを見せている。

丸岡城（坂井市）

霞ヶ城とも呼ばれ現存する天守閣では最古の建築様式をもつといわれる。国の重要文化財。1576年柴田勝豊によって築城され外観は二層、内部は三層の望楼型天守閣で、石垣は排水が良いとされる「野づら積み」という方式が取られている。現存する木造の12天守のひとつである。

東尋坊（坂井市）

荒々しい岩肌をした輝石安山岩の柱状節理が延々と1kmにわたって続く東尋坊は、国の名勝・天然記念物に指定されている。中でも岸壁の高さが約25mに及ぶ大池と呼ばれる断崖は壮絶で日本海の荒波が打ち寄せる姿は迫力がある。遊覧船からはライオン岩、ろうそく岩など自然の造形を見ることができる。

九頭竜峡（大野市）

九頭竜川の上流大野の北東部馬返しトンネルから仏原ダム付近までの10kmほどの渓谷。両河岸に直角な谷壁をもった渓谷美が続き昔から親しまれてきた。上流側にダムができたため基盤岩石が露出したが、その岩石は約2000万年前のものと推定される。

九頭竜ダム（大野市）

四季それぞれの美しい自然を映し出す九頭竜ダムは日本でも有数のロックフィル式ダム。その湖畔にかかる「夢のかけはし」は日本初の特殊パラレルワイヤースピニング工法を使っており、瀬戸大橋のモデルの一つになった。

芦原温泉（あわら市）

関西の奥座敷として親しまれている北陸屈指の温泉で温泉文化施設「セントピアあわら」もある。東尋坊や永平寺への観光拠点となっている。

呼鳥門（越前町）

越前海岸一帯は越前加賀海岸国定公園に指定されている。日本海の荒波により形成された「呼鳥門」は越前岬の北1.7kmに位置し、風と波の侵食作用によってくり抜かれてできた天然のトンネルで遊歩道が整備されている。

越前陶芸村（越前町）

越前焼発祥の地・越前町宮崎地区（旧宮崎村）にある。陶芸体験のできる陶芸館や直売所など越前焼にふれられる施設が多い。

気比の松原（敦賀市）

日本三大松原のひとつ。敦賀の海に面して松林が約1.5km続き1万7千本の松がある。アカマツにクロマツがまじり、万葉集や日本書紀にも詠まれている。面積は砂浜もあわせて約40万㎡にも及び季節ごとに変わる美しさは、訪れる人の目を楽しませてくれる。

三方五湖（若狭町、美浜町）

低い山々のあいまにちりばめられた三方湖、水月湖、菅湖、久々子湖、日向湖の5つが醸し出す微妙な色合いは神秘的。全長約11kmのレインボーラインからその違いがよくわかり、展望台の梅丈岳から五湖と日本海のダイナミックな景観を楽しめる。

蘇洞門（小浜市）

内外海半島の先端にある波の侵食によってできた大門と小門からなる自然の造形。コウモリ穴、かくし水、華洞門、地獄門、網掛岩、ライオン岩、親子亀岩、白糸の滝、千畳敷などと名付けられた奇岩、洞穴があり約6kmにわたり変化に富んだ海岸線が楽しめる。小浜港からの遊覧船（周遊約1時間）がでている。