佐賀城跡（佐賀市）

鍋島36万石の拠点ともいえる佐賀城。全国でも屈指の堀をめぐらし5層の天守閣をもち栄城、亀甲城、沈み城などの別称で呼ばれる名城だったが明治7年の佐賀の役で主要部の殆どを消失。現在は凄まじい戦いを物語る弾痕を残す鯱の門と続櫓が佐賀のシンボルとなっている。

清水の滝（小城市）

観世音菩薩信仰と滝ゴリで有名。75mの高さから垂直に落ちてくる様は豪快かつしなやかな美しさを感じる。

多久聖廟（多久市）

日本最古の孔子廟。1708年に４代多久邑主が創建した。孔子や四哲といわれる学問の神様、顔子、曽子、子思子、孟子の像を安置している。

吉野ヶ里遺跡（神埼市、吉野ヶ里町）

日本最大規模を誇る弥生時代後期の環濠集落跡。二重の濠と柵で囲まれ物見櫓を持つ。濠の外には高床倉庫群、丘陵部には数百基の甕棺墓が並んでいて魏志倭人伝に記されたクニの姿を彷彿とさせる遺物や遺跡を多く出土している。

九年庵（神埼市）

佐賀の大実業家、伊丹弥太郎が1892年から9年の歳月をかけて造った別荘と庭園。有明海を借景とした庭園は紅葉の見事さでも知られている。

基肄城跡（基山町）

665年に唐・新羅の侵攻に備え築かれた山城で朝鮮式の山城としては日本最古のもの。全長4kmの土塁は当時の国防設備を偲ばせる。

見帰りの滝（唐津市）

落差100mと九州で一番大きな滝。春は桜、初夏にはアジサイ、秋には紅葉といつ訪れても見所がたくさんある。

虹の松原（唐津市）

17世紀の初め新田開発の一環として防風林、防砂林として植樹が行われた。唐津湾に沿った長さ約4kmにわたるクロマツを中心とした松林は日本三大松原のひとつになっている。

唐津城（唐津市）

17世紀初頭の築城で、満島山と呼ばれる陸続きの島に5層の天守閣がそびえている。別名舞鶴城ともいわれ城内部には藩政時代を物語る貴重な資料や武具、唐津焼の資料、考古資料などが展示され5階の展望台からは玄界灘、松浦潟などが見られる。

七ツ釜（唐津市）

七ツ釜は玄界灘の荒波が作り出した芸術品である。玄武岩の断崖に波がうがった穴が七つあることからこの名がついた。最大の穴は間口が5m、奥行き110mもある。呼子からの遊覧船でじっくり見学できる。

名護屋城跡（唐津市）

秀吉が朝鮮出兵に際し加藤清正の監督の下、全国諸大名に命じてわずか5ヶ月で完成させた。今はわずかに残る石垣や礎石と秀吉の甥の羽柴秀保や堀秀治らの築いた陣跡を見ることができる。

嬉野温泉（嬉野市）

「東の辺に湯の泉ありて能、人病を癒す」と肥前風土記（717年）に記されているように古くから知られた温泉地で、江戸時代には長崎街道の宿場町として多くの人々で賑わった。

祐徳稲荷神社（鹿島市）

日本三大稲荷のひとつに数えられ商売繁盛、家運繁栄などを祈願する参拝者は年間300万人に達する。本殿、神楽殿、桜門等は総漆塗極彩色で日光東照宮の陽明門に匹敵するといわれ「鎮西日光」と称される。