貸切バスを借りるなら知っておきたい「白ナンバー」のこと

貸切バスを借りるなら知っておきたい「白ナンバー」のこと

白バス・白タク行為は違法です！

グループ旅行や大勢の移動を企画した際、費用を抑えるために自家用車やマイクロバスをレンタカー屋で借りて自分たちの運転でまかなおうと考える幹事さんは少なくありません。自家用車はもちろんですが、レンタカー屋で借りる車両は白ナンバーです。この車を利用して、自分たちで企画した団体旅行に行く場合、レンタル料金や高速道路料金といった経費を参加する人たちで割り勘するのは問題ありません。

しかし、車の運転という大変な役割を担ってくれた仲間に謝礼として全員でいくらかずつ現金を渡そうという場合は、実は違法行為にあたります。このように白ナンバーで経費以外の料金を徴収することは全面的に禁止されています。このような行為を「白バス」・「白タク」行為と呼びます。レンタカーを借りて、「運転する人以外で割り勘にしよう」というような場合も、運転した人に謝礼を渡したことに相当すると判断されることもあります。

違反するとこんな罰則があります

白バス・白タク行為に該当してしまった場合、道路運送法第４条第１項の違反として、『３年以下の懲役若しくは３００万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。』道路運送法 第９６条にあります。費用を抑えようとして返ってこのような重い刑罰を受けることになってしまっては何が何やらわかりませんね。

最初にお伝えした通り、仲間内でマイクロバスを借りたり、自家用車を出し合って小旅行に出かける場合、経費の範囲内で利用することには問題ありません。しかし乗る人から運送に対する報酬として金銭を受け取ってしまうと「有償」で運送サービスを行なったとみなし、違法行為とすることが定められています。

その他、旅館やペンション・ホテルが保有する白ナンバーの送迎バスでお客様から運賃をいただくことも禁止されています。運賃の収受がなくとも、送迎のついでに観光案内を行なったり、施設の最寄り駅よりも遠方までの送迎を行うこともその使用範囲を超えるため違法行為となります。

実際は仲間内での利用な訳なので、通報をする人などはいないかもしれません。しかし白バス・白タク行為が違法であることは事実なので、マイクロバスのレンタルや、自家用車での移動の際は注意を払う必要がありますね。特に白バス・白タク行為を行なっていてもしも事故などに巻き込まれた場合、運転手の責任は厳しく問われます。

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