バスガイドと添乗員の違いって?
バスガイドと添乗員の違いって
社員旅行や仲間との団体旅行など、貸切バスを利用した旅行で幹事さんの心強い味方といえば、「バスガイド」さんが挙げられます。
バスガイドは幹事さんのサポートだけでなく、楽しい旅行を引き立ててくれる頼もしい存在です。
では皆さんは「添乗員」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?「バスガイド」と「添乗員」、名称は違えど行う業務に大きな差はないんじゃない?多くの人がそう思われていることでしょう。
実はバスガイドと添乗員は全く異なる存在なんです。今回はこの2つの違いについて取り上げていきたいと思います。
所属先
バスガイドと添乗員ではまずその所属先から異なります。
バスガイド=バス会社
添乗員=旅行会社
どちらも最近は派遣会社から派遣されてくることも多いのですが、バスガイドはバス会社側(もしくはバス会社が依頼した派遣会社)に所属しており、添乗員は旅行会社側(もしくは旅行会社が依頼した派遣会社)に所属しています。
バスガイドはその名の通りバスよりですし、添乗員は別名「ツアーコンダクター」と呼ぶように旅行会社よりの存在なのです。
バスガイドの仕事
とはいえ、単に所属先が異なることがその違いの全てではありません。それぞれが受け持つ業務の内容にも明確な違いがあるのです。
バスガイドの仕事は、バスを安全に正しく運行する手助けをすることです。
車内の点検や、バスをバックさせる際に安全を確認し誘導する、車内でお客様への観光地や施設の案内・説明、おもてなし(お茶を配ったりカラオケの操作etc)など。
バスが目的地に着くまでの間、車窓越しに見える観光スポットや景色、目的地などの紹介を行ったり、歴史的なエピソードやオススメの食事といった役立つ情報を話して旅を充実させてくれる旅のガイドとしての側面。
お客様が車内で安全かつ快適に過ごせるよう様々な車内サービスを行う側面。笑顔で挨拶をしながら乗り降りを手伝ったり、飲み物やおしぼりの提供、お客様の体調に気を配り声をかけたりします。
乗車中の歌やゲーム、クイズでお客様を盛り上げるのも大事な役割ですね。
そしてバスが目的地に安全に到着するようドライバーのサポートを行います。ドライバーが安全運転できるようにフォローします。
このようにバスを中心として働くのがバスガイドです。
添乗員の仕事
一方、添乗員の仕事は、ツアーの旅程を管理することです。旅程管理とは「旅行者がサービスを確実に受けられるように管理すること」です。
事前に計画された旅程を正しく実行するために「スケジュールに合わせて移動できているか「次の目的地の予約がきちんとできているか」といった確認や、スケジュールの遅れに対する調整が必要になります。
そのために旅行会社側から来ているのが添乗員なのです。
運行を担当するバス会社ではなく、ツアーの企画者である旅行会社がバスに同情させているということがポイントです。
予定より運行が遅れているといった状況であれば、休憩時間や滞在時間を短縮し行程を調整したり、バスの運転手と相談してルートを変更するといったことを添乗員は行うことができます。
この他、観光地など各スポットで入場料・拝観料・食事代の支払い、道案内や集合時の点呼など旅行が予定通り進むように準備をするのが主な仕事です。
資格の有無
添乗員には旅行者が旅行サービスを確実に受けられるよう旅程を変更する場合があると言いましたが、添乗員はこれを行うための資格を有することが求められます。それは「国内旅程管理主任者」(海外旅行の場合は「総合旅程管理主任者」)の資格です。
一方バスガイドにはとくにこれといった資格は必要ありません。もちろんバスガイドが個人的に旅程管理主任者の資格をとることは可能ですが、仮に有資格者であっても自分とは無関係な旅行会社の仕事に踏み込むことはできません。
なお、旅程管理主任者の資格所得には、
- 観光庁長官の登録を受けた機関が実施する、旅程管理研修の修了者(合格者)であること
- 旅行業法で定めた一定の添乗実務を経験していること
この両方を満たしていなければならないと取り決められています。
さらに昨今増加している訪日外国人に対して、観光の案内を行う「全国通訳案内士」も存在します。
全国通訳案内士になるためには国家試験に合格しなくてはなりません。英語・中国語をはじめとする10言語が対象になっています。
1949年に施行された通訳案内士法により、国家資格を得た上で都道府県に登録することが義務付けられていましたが、2018年(平成30年)1月4日からは、通訳案内士の量的不足やガイドニーズの多様化に対応するためとして、自由化され資格を有しなくても通訳案内業を営むことが可能となりました。
バスガイドにかかる費用は
バスガイドと添乗員の違いについて、ご理解いただけましたでしょうか?ご説明した通り、添乗員は旅行会社がつけるものなので「募集型企画旅行」、いわゆる旅行社の窓口にパンフレットが置いてあるようなツアーに参加するときはお世話になることが多いでしょう。
一方貸切バスは自分たちで計画を立ててバスを借りるのでバスガイドを依頼するのが一般的です。
見積もりを取るときにオプションの項目でバスガイドを選ぶだけなので簡単ですね。現在はバス会社が自社でガイドを確保していることはほとんどなく、コネクションのある専門の派遣会社へ外注する場合が多いです。
費用としては利用するエリアやシーズンによって変動しますがおおよそ1日あたり20000円前後が相場の料金です。場合によってはバスガイドさんの交通費が別途必要になるので確認をしてみてください。
外国語ガイドは概して日本語ガイドより高額な場合がほとんどで、かつ絶対数が少ないため時期によっては必ず手配できるとは限りません。
バスガイドを依頼するときの注意点とは
一泊以上の旅行の場合、運転手だけでなくバスガイドの宿泊場所を利用客が用意する必要があります。もちろんお客様や運転手と同室というわけにはいかないので個別にお部屋を予約してくださいね。
・お客様の宿泊先が高級ホテルや旅館の場合は、近くのお手頃なビジネスホテルなどでも問題ありません。
・夕食及び朝食、宿泊施設までの交通費などもお客様の負担となりますのでご了承ください。
・バスガイドはコンパニオンではないので、宿泊先や宴会場などでの接待を強要することはできません。
バス旅に、バスガイドさんが同行してくれると乗客を盛り上げスムーズで安全に進行してくれるので幹事さんにとっては非常に心強い存在となってくれます。
貸切バスの利用を考えている方は、是非一緒にバスガイドを依頼してみてはいかがでしょうか。
貸切バス.netではバスのチャーターと合わせてバスガイドを手配することもできます。お見積りフォームのオプション項目で「ガイド」にチェックをつけてください。
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