貸切バスの見積りを取ってみよう
貸切バスの見積りを取ってみよう
問い合わせのポイントは?
旅行や送迎で貸切バスの利用を考える人にとって、最初の一歩となるのは「見積りを取る」ことです。
単純にかかるコストを調べるだけでなく、自分たちの希望通りの使い方ができるのか、気づいていなかった利用方法を教えてくれたり安全性は大丈夫か、そういったことを見積りをとりながら見極めることが重要です。
問い合わせ先による特徴を知ろう
貸切バスを利用する際、バス会社に直接依頼する方法もあれば旅行会社や専門の手配会社に頼むといった方法もあります。
バス会社に直接頼む場合
メリットとしては予約の段階で、どんなバスが当日来るのかがわかること、直接依頼をすることで他の手段より少し安く手配ができる可能性があることが挙げられます。
ただし、現在日本には約4500を超える貸切バス会社が存在しており、多くのバス会社は中小規模なため、お客様に対応するための専門の人員を配置する余裕がなく運転士や運行管理と兼任していたりします。
乗務に出てしまうと、その間は連絡が取れなくなったりする事もあるので必ずしも直接やり取りをすることが良いとは言えないかもしれません。
また問い合わせ先で利用日に空車がなければ当然利用はできません。混雑する時期などはバス会社を一つ一つ当たっていくのは大変な労力になってしまいます。
旅行会社に依頼する場合
宿泊先や食事場所、観光地のセレクトなどと合わせて旅行会社に全てお任せする
方法です。一括して頼むことができるので煩わしさがありません。混み合う時期であってもそのコネクションを活かして高確率でバスを手配してくれます。
基本的には旅行会社が窓口になり、次に説明する手配会社へ委託する場合が多いため結果としては中間マージンが発生するので割高になる事も多いです。
*ハイシーズンは特段に高くなるケースもあります。
また、担当者が貸切バス自体の専門家ではないため、問い合わせの際に回答まで時間がかかることもあるので急ぎの場合は注意が必要です。
手配会社に頼む場合
貸切バスの手配を専門としている手配会社に依頼する場合です。
全国的にバス会社とのネットワークを有していることが多いので、バスの空きが見つけられなくて困っている場合や手間を省きたいときはおすすめです。
間に別の業者が入らないので旅行会社に依頼するよりコストが抑えられる傾向にあります。
貸切バスの手配に特化しているので、専門性が高く自分たちの希望やニーズに合わせて違った提案をしてくれる事もあるので質問や相談をしてみるのも良いでしょう。
旅行会社も同じですが、見積りや予約の時点では当日運行するバス会社は決まっておらず、旅行の直前にバス会社名やドライバーの連絡先が分かります。
どういった形で見積りを取るか?
どこに見積りを依頼するかが決まったら、どういった方法で見積りを取るかを考えましょう。基本的に、電話・メール・FAXといった方法が用意されていると思います。
電話の場合
担当者と直接話ができるので、雰囲気や信用できるかどうかも掴みやすいですし自分たちの要望もより明確に伝えられるでしょう。急ぎの場合も電話なら素早く対応してもらえます。
電話に出た担当者の知識や経験によって左右されやすいことや、話した内容が明文化されないために後から比較がしにくい点が欠点です。
メールの場合
問い合わせフォームなどを利用してメールで見積りを依頼する方法です。
受付後24時間以内の回答、などホームページで回答時間を宣伝しているサービスも多く、問い合わせ内容が文書化されて残るため比較・検討がしやすいなど最もオーソドックスな問い合わせ方法でしょう。
複雑なスケジュールや、複数日程の利用、特記事項がある場合は用意されているフォーマットではうまく伝わらない場合があることがデメリットです。
FAXの場合
ホームページに用意されたFAX用の問い合わせフォーマットを印刷してFAXで送信する方法です。紙文化が根強い法人や、見積りをそのままグループ内に配布したいといった町内会や年配の方達に選ばれるケースが多く見られます。
FAXは送受信が完了できているかを確認しづらいことや、回線の都合で送信できない、受信できないといったトラブルも多く内容によっては枚数が多くなるためあまりお勧めできません。
電話とメールの併用がお勧め
それぞれ一長一短があるので電話とメールを併用するのが良いでしょう。電話で相談をしながら自分達の要望をしっかり伝え、見積書をメールで貰えば、後から見返したり比較検討もしやすいですね。
メールならグループ内で転送すれば共有も簡単にできます。担当者の人柄や雰囲気を知れることで安心して任せられるでしょう。
見積りを依頼するとき、何を伝えれば良いのか?
では、実際に見積りを作成するのにあたってどういった情報が必要になるのかを見ていきましょう。
大まかに言えば次に挙げる項目がイメージできていると良いでしょう。
- 利用日
- 出発場所もしくは帰着場所となる都道府県
- 最大乗車人数
- 利用時間と行程
- 貸切バスを利用して何ができたらいいのか?
利用日
まずはバスを利用したい日が決まっていることが重要です。なぜなら問い合わせをするタイミングによりますが、時期や日によってはかなり早い段階で満車になっている事もあるからです。
貸切バスを利用する場合、一般的には2カ月以上前に準備を始めていきます。学校など遠足や修学旅行に関しては1年以上前からバスを抑えています。
空車が少ない日程は相場よりも料金が高くなりますし、そもそも空きがない日程ではバスを手配することができません。
だいたいこのくらいの費用だろうと思っていても、いざ予約するときに料金が高くなったり、満車で手配できないなんていうことになってはもとも子もありません。
貸切バスの料金はタイミングによってかなり変動する可能性があるので問い合わせの際は日程を決めておくか、それが難しい場合はいくつかの候補日を伝えるようにしましょう。
出発場所もしくは帰着場所となる都道府県
出発場所と終了地点に関して、最低限どの都道府県になるかを決めておきましょう。これは貸切バスには出発場所もしくは帰着場所のどちらかが営業区域内にないと運行してはならないというルールがあるからです。
例えば、都内を出発し都内観光ののち、都内で終了するといった内容であれば東京都に営業区域を有するバス会社しか手配できません。これが、都内を出発し都内観光ののち、参加する人の自宅に近い千葉県の船橋駅で終了となった場合東京都もしくは千葉県に営業区域を有するバス会社が手配できます。
上記行程で、千葉県のバス会社を手配する前提で見積りを出している時、直前で参加者の都合が変わってやっぱり都内で終了となると千葉県内にしか営業権がないバス会社は運行不可となってしまいます。
このように最初と最後になる都道府県によって手配の内容や料金が変わるので注意が必要となります。
最大乗車人数
貸切バスは基本的に1台ずつオーダーメードのような形で作られているため座席数など仕様が車両によって異なります。
例えば大型バスの場合、正座席45+補助席8の53名乗りが一般的ですが、バス会社によっては一回に運べる人を多くするため座席を一列増やして正座席49席+補助席11の60名乗りにしている場合があります。
逆に座席数を減らすことで一席あたりの居住スペースを広めにとりゆったり乗れるようにしている事もあります。つまり、このサイズのバスは必ず座席数が〇〇席、というような決まりがありません。
そのため、問い合わせの際は最大乗車人数を伝えておかないと直前で人数が増えた場合に対応できなくなってしまいます。
利用時間と行程
貸切バスには半日料金や1日料金といった決まった料金はありません。時間と距離からそれぞれ料金を算出するため1日ごとに何時に出発して何時に終了するのか、どこを出発してどこを経由しどこに行くのかといった情報がないと見積りを行うことができないのです。
スケジュールがはっきりしていなくても、大まかな予定は伝えられるようにしましょう。内容が確定した段階で再度料金を算出してくれます。ただし、変更内容によっては運行できなくなる場合もあるので事前に相談をしておくのを忘れずに。
貸切バスを利用して何を実現したいのか?
貸切バスの見積りというのは、単純に料金を知ることだけではありません。人によってはバスはただの移動手段かもしれませんし、車内で過ごす時間を大事にしたい、移動自体が目的の一部になっている人もいます。
気のおけない友人同士で観光に利用するのか、取引先の大事なお客様を乗せて視察に向かうのか、お客様一人ひとりにそれぞれの目的があるはずです。
その目的を果たすために貸切バスをどのように使うのが良いのか、それをイメージし、かかるコストを知り、検討するために見積りを取るのです。
見積りは貸切バスを使うための第一歩
ここまで読み進めていただいたことで、貸切バスを上手く利用するための下準備について知ってもらうことができたと思います。貸切バスを使うにはまず見積りを取ることから始めないといけません。
でも見積りは単なる料金比較ではありません。安いバスを見つけることが目的ではないはずです。バスを利用してみなさんの旅行や移動を成功させることがいちばんの目的です。
自分達が満足するために必要なことが何なのかを見極め、旅行を成功させましょう!貸切バス.netでは24時間お見積りのご依頼を受け付けています。さらに経験豊富なスタッフが幹事さんの不安や不明点にお答えします!
- タグ:
- 貸切バス 見積り